加齢・肥満・O脚の恐怖

中高年になるとひざの痛みに悩まされる人が増えて、中には徐々に膝の形がO脚やX脚になる場合があります。

 

ひざの痛みを引き起こす代表的な病気に変形性膝関節症があります。

 

ひざの軟骨がすり減り、痛みなどが起こる病気です。

 

現在、この病気の患者数は2500万人ともいわれています。

 

治療を受けている患者数は約800万人と推定され、今後はさらに高齢化が進む中で患者数が増加するだろうと考えられています。

 

この病気は、明確な理由がなく、加齢や肥満などの要因が絡み合って起こる一次性と、原因や誘因が明確な二次性とに分けることができます。

 

一次性では、加齢や肥満とともに高血圧や糖質異常、高血圧など、メタボリックシンロームのリスクが高いほど、この病気のリスクも高くなることが指摘されています。

 

一方、二次性は、なんらかの病気が起こってから二次的に発症するものです。

 

靭帯やはんけつばん、関節軟骨などの損傷が挙げられます。

 

一般的に二次性の方が、一時性よりも若い世代に起こることがわかっています。

 

明確な原因は解明されていません。
しかし、以下の危険因子が誘発することがわかっています。

 

加齢
変形性膝関節症は、中高年以降に頻発し、年齢が高くなるほど患者数も増えていくからです。

 

長く生きるほど、ひざにかかる負担も蓄積することが影響すると考えられています。

 

女性

 

変形性膝関節症は、男性よりも女性の方がかかりやすい病気なのです。
男女比ではだいたい4:1で、女性の方が4倍も高く見られるデータとなっています。

 

女性は男性よりも筋力が弱いことや、閉経後に女性ホルモンが減少して、骨が弱くなるなど、さまざまな説がありますが、詳細は分かっていません。

 

肥満

 

体重が重いほど、ひざに係る負担はおおきくなります。

 

3キロふえれば、膝に係る負担は12キロも増えるといわれています。

 

膝に係る負担が増えれば、関節軟骨もすり減りやすくなり、変形性膝関節症の発症リスクも高くなります。

 

O脚、X脚

 

日本人は一般的にO脚になるという傾向があり、日本人の発症率はO脚が多いのが特徴です。

 

その理由はひざに係る重みのバランスの乱れにあります。

 

通常ひざの関節は重さを前面に分散して受け止めます。
しかし、O脚は膝の内面、X脚はひざの外側に体重が偏るため、体重が集中する方の関節軟骨がすり減りやすいという現象が起こるのです。

 

遺伝

 

家族にこの病気の人がいる場合、遺伝によって発症する可能性が高くなります。
なんらかの遺伝的な要素が関係していると考えられ、現在調査研究が行われています。